ANAの住まい用語集
不動産に関する基本用語・専門用語を
まとめました。
審査金利
【しんさきんり】
審査金利とは、多くの金融機関で採用されている住宅ローンの審査のために設定される特別な金利のことです。これは、景気などの情勢によって将来的に金利が上がった場合でも、問題なく返済が可能か審査するための基準となります。通常、銀行のホームページ等には記載されておらず、公表されている金利よりもかなり高く設定されており、民間銀行の審査金利の一般的な水準は3~4%だと言われています。
近年、民間金融機関の変動金利の最低水準は0.5%を下回っており、いかに審査金利が高い水準であるかがわかります。審査金利はローン審査の重要な判断要素である返済比率の計算において使用されます。
年収が600万円、年間のローン返済額が180万円の場合、返済比率は(180÷600)×100=30 %になります。
この返済比率が低いほどローン審査に通りやすいということになります。しかし、返済比率による年間の返済上限額が定まった際に、金利が高ければ返済額における元本の割合が低くなり、借り入れられる金額も少なくなります。具体的には、年間の返済上限額が180万円で30年ローンの場合、金利が0%ならば4600万円を借り入れることができます。しかし、金利が4%の場合にはその多くが利息の返済に当てられ、借入額はおよそ半額にまで減少します。このように、金利次第で借り入れられる上限額は大きく変わってきます。
【使用シーン例】
・審査金利の低い銀行を選んだことで、住宅ローンを借り入れることができた。
・住宅ローンの審査に申し込んだが、審査金利が高く借り入れができなかった。
・住宅ローンを借り入れたが、審査金利が高く借入金額が少ない。