ANAの住まい用語集
不動産に関する基本用語・専門用語を
まとめました。
元金均等返済
【がんきんきんとうへんさい】
元金均等返済とは、住宅ローンの元金を完済まで均等に返済していく方法のことです。元金を返済期間で割り、毎月の返済時に残高に応じた利息を上乗せして支払います。利息は残高に応じて算出されるため、返済初期においては高くなりますが、返済が進むにつれて徐々に少なくなります。
元金均等返済のメリットは、返済期間に応じて返済額が少なくなる点です。上述したように、元金を均等に返済していくため、返済が進むにつれて利息が少なくなります。そのため、毎月の返済額が徐々に少なくなることが利点です。
一方、元金均等返済のデメリットは、初期の返済額が多い点です。返済能力が求められるため、住宅ローン審査の際、年収によっては選択ができない場合もあります。さらに、借入時の借入可能額が少なくなる場合もあるため、自身の収入と初期の返済額をよく考えてから選択することがおすすめです。
以上より、元金均等返済が向いている方は「現状、収入や貯蓄に余裕があるが、家族の養育費などの支出増加や収入減少の可能性がある人」といえるでしょう。徐々に返済額が少なくなるメリットが、将来的なリスクを軽減します。また、「数年後に物件売却の検討を行っている人」にも向いています。ローン残高が着実に減っていくことから、「担保割れ」を起こすリスクを回避しやすくなります。
【使用シーン例】
・収入や貯蓄に余裕があり、機動的に物件売却の検討を行っている方には元金均等返済がおすすめです。
・収入には余裕があるが、子供5人の養育費を考慮し、元金均等返済を選択しました。
・元金均等返済を取り扱っていない金融機関も存在します。