ANAの住まい用語集

不動産に関する基本用語・専門用語を
まとめました。

固定金利期間選択型
【こていきんりきかんせんたくがた】

固定金利期間選択型は、契約前に金利が変化しない期間を選択できる制度です。「固定金利特約付ローン」や「固定金利期間設定型」とも言われます。金利タイプとしては固定金利と変動金利が一般的ですが、両者の性質を持つのがこのローン形態です。例えば、30年ローンを組んだ際に5年間の固定金利期間を設定した場合、借り入れから5年間は金利が固定され変動しません。 その後6年目から変動金利となります。契約によっては、6年目の時点で新たに固定金利期間を設定できるローンもあります。このとき、選択できる固定金利は借入時ではなく更新時の金利となります。固定金利期間は2~3年ほどの短期間から20年以上の長期間まで幅広く選択することができ、期間が短いほど金利も低くなる傾向があります。固定金利期間選択型の一番のメリットは、固定金利と変動金利の利点を一手に得られる可能性があることです。 家計を安定させたい借入初期は固定金利とし、金銭的に余裕が生まれてから変動型で返済を続けていくというライフプランが考えられます。また、全期間固定金利よりも金利が低く済むこともメリットの1つです。 一方、デメリットは、借り入れ時点では返済額の見通しが立たないことと、固定期間終了後の変動金利に「5年ルール」と「125%ルール」が適応されないことです。全期間変動金利もローンでは、「5年間は金利を変更されないこと」「返済額の変更は、変更前の1.25倍以内に収めること」という2つのルールが契約者を守っています。 しかし、固定金利期間選択型ではこのルールが適応されず、見直し時に金利が125%を超えて急上昇するリスクがあります。そのため、借入時には金利の優遇幅を正確に把握し、固定金利期間終了後も安心して返済が続けられるか検討することが重要です。 【使用シーン例】 ・固定金利期間選択型を選んだことで、固定金利期間内は定額を計画的に返済でき、期間終了後は金利が低下していたこともあり余裕を持った返済ができた。 ・固定金利期間終了後に変動金利における2つのルールが適応されないと知り、リスクを精査した結果、全期間固定金利を選択することにした。 ・全期間に比べて固定金利期間選択型の方が全体的に金利が低いことを魅力に感じてローンを組んだが、期間終了後に全国的に金利が上昇し、返済額が増加してしまった。

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