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家選びのポイント|失敗しないマイホームの選び方、注意点も解説

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交換や返品ができるものであれば気軽に購入しやすいですが、家はそのようなものではありません。生涯その家に住み続ける方も多いため、最初にしっかりとポイントを押さえて家選びを行うことが大切です。 

この記事では、家選びのポイント、マイホーム購入のための優先順位や注意点などについて解説します。記事を読めば、家選びのポイントや注意点がわかるため、納得できるマイホーム購入を実現できるでしょう。

家選びのポイント

大規模金融緩和政策の影響で、住宅ローンの金利が低水準を維持しているため、憧れのマイホームを比較的購入しやすくなりました。しかし、安易に購入してしまうと、想像よりも駅からのアクセスが悪かった、部屋が狭くて使いにくいなどのように、想像していたマイホーム生活との乖離が生じてしまうので注意が必要です。マイホームを購入する際は、以下のような項目をしっかりとチェックしながら家選びを行うことが大切です。 

  • ・立地
  • ・周辺環境
  • ・価格
  • ・広さ
  • ・間取り
  • ・方角
  • ・販売会社
  • ・家の設備 

それぞれの項目のポイントについて見ていきましょう。 

立地

立地とは、建物の場所や位置のことです。立地は日々の生活に直接影響する要因です。例えば、マイホームを購入したものの、想定よりも駅までの距離が遠かった、買い物が不便だった、夜道が暗くて危険だったという声も少なくありません。 

マイホームを購入すると、余程のことがない限りは長期にわたり住み続けることになるため、便利さ・安全性などを考慮し、以下のポイントを押さえながら家選びをしたいところです。

 

失敗しないためのポイント

  • ・通勤や通学などの利便性を考慮する
  • ・商業施設や病院などへのアクセスを考慮する
  • ・街灯やガードレールの有無などの安全性を確認する

周辺環境

周辺環境とは、騒音やにおい、住環境に影響を与えそうな要因、治安などです。例えば、購入したマイホームが幹線道路や高速道路、線路沿いなどにあり想定よりも騒音がひどかった、ゴミ置き場が近くにおいがひどかった、近隣に高層マンションが建って日陰になったという声も少なくありません。 

騒音やにおいの被害、高層マンションが建ったことによる日陰問題などはマイホームを購入してから発生することも多く、完全に防ぐことは難しいかもしれません。しかし、以下のポイントを押さえることで、トラブル回避の可能性が高まるでしょう。 

失敗しないためのポイント

  • ・南側に空き地がある場合、建物が建つ予定や建築可能な高さを確認する
  • ・工場や倉庫、幹線道路や高速道路、線路沿いなどを避ける
  •   ○   既に建築されている場合は室内で音を確認する
  • ・犯罪発生率や警察署の位置を確認する
  • ・ゴミステーションの位置や移動予定などを確認する

価格

マイホームを購入する際は住宅ローンを利用する方がほとんどです。契約当初は特に問題ないと思っていても、病気や怪我などで収入が不安定になった、金利が上昇して返済負担が大きくなったことを理由に返済不能に陥ってしまう方もいます。 

また、マイホームの購入に伴う諸費用のことを考えておらず、予算オーバーで1から家選びを行うことになった方も少なくありません。 

35年ローンを組んだ場合、35年間は住宅ローンの返済が続くことになるため、将来のことをしっかり考えたうえで以下のポイントを押さえながら家選びを行うことが大切です。 

失敗しないためのポイント

  • ・どのような諸費用が発生するのかを把握しておく
  • ・固定金利と変動金利の違いを理解しておく
  • ・余裕を持った返済計画を立てる

広さ

広さとは利用できるスペースのことです。建売住宅や中古住宅の場合、確認してから購入できるため、失敗するリスクは低いです。しかし、注文住宅の場合、実際に建物を確認することはできないため、完了してから想定より狭く、日常生活が不便、家具を置くと圧迫感が大きいといった失敗談も少なくありません。 

建築基準法には、建ぺい率や容積率などの土地に対して建築できる建物の大きさが決まっています。そのため、自由に広さを決められるわけではありませんが、後悔しないために以下のようなおおよその目安を把握したうえで家選びを行うことをおすすめします。 

 

最低居住面積水準の面積(㎡)

誘導居住面積水準の面積(㎡)

1人世帯

25

40(55)

2人世帯

30(30)

55(55)

3人世帯

40(35)

75(65)

4人世帯

50(45)

95(85)

※()内は3~5歳児が1名いる場合、誘導居住面積は都市部を想定

参考:住生活基本計画における居住面積水準 

失敗しないためのポイント

  • ・空き家を購入する際は家具を配置した場合を想定する
  • ・注文住宅の場合は類似物件を確認する

間取り

間取りとは、部屋の配置のことです。部屋数は少なくても多すぎてもいけません。例えば、結婚当初は部屋数が少なくても問題ありませんが、お子さんが生まれて家族構成が変化した場合、部屋数が足りなくなります。また、家族構成の変化を想定して部屋数を多くした結果、部屋を持て余してしまったという方も少なくありません。 

家を購入する際は、以下の間取りごとの特徴を把握したうえで決めることが大切です。 

間取り

特徴

2LDK

  • リビング・ダイニング・キッチン+2部屋の間取りです。
    リビングに集まりやすく、家族がくつろぎやすいのが特徴です。
    お子さんが生まれた場合、お子さんの部屋を確保しにくいです。

3DK

  • ダイニング・キッチン+3部屋の間取りです。
    2LDKよりも部屋数にゆとりが出るため、お子さんの部屋を確保できます。

3LDK

  • リビング・ダイニング・キッチン+3部屋の間取りです。
    リビングがあるので3DKよりも共用部分が広々としています。
    4人家族では2つがお子さんの部屋、1つが夫婦の寝室などが考えられます。

4DK

  • ダイニング・キッチン+4部屋の間取りです。
    部屋が4つあるので、お子さんが3人以上いる家庭におすすめです。
    しかし、リビングがないので共用部分が狭く感じられる可能性があります。

4LDK

  • リビング・ダイニング・キッチン+4部屋の間取りです。
    部屋数が多いため、2世帯住宅という選択肢も可能になります。
    また、書斎や仕事部屋など用途ごとの部屋を確保できるのが特徴です。

 

失敗しないためのポイント

  • ・部屋数だけでなくそれぞれの広さも確認する
  • ・将来の家族構成を考えてから間取りを選ぶ

方角

家がどの方角に対してどのように建っているかは、日々の生活に大きな影響を与えます。例えば、リビングが西向きのマンションを購入した場合、西日が強い、夏場は気温が上昇して暑いといった声が聞かれます。 

家を購入する際は、以下の方角ごとの特徴を踏まえたうえで家選びを行うことが大切です。 

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