ハワイへの移住を検討している方の中には、どのくらいの費用がかかるのか気になっている方もいることでしょう。
移住してから後悔しても手遅れなので、ハワイ移住に関する知識を身につけてから行動に移すことをおすすめします。
この記事では、ハワイ移住に必要となるビザ取得、費用、注意点、後悔しないためのポイントやおすすめの人などについて解説します。
ハワイへ移住するにはビザの取得が必須!
ビザ(Visa)とは、ある国の政府が発行する許可証であり、他国の国民がその国に入国、滞在、または通過するために必要です。ハワイへ移住する際も基本的にビザの取得が必須です。
一部の国と国の間で特定の条件を満たす場合は、ビザなし渡航が認められています。例えば、日本人がアメリカに観光目的で90日以内の短期滞在をするケースでは、ESTA(電子渡航認証システム)を利用することによって、ビザなしで渡航することが可能です。
渡航する目的によって取得するビザが異なるため、どのようなビザがあるか、各ビザの違いを把握しておくことが大切です。ハワイへ移住する際に取得する主なビザは以下の3つがあります。
- ●グリーンカード
- ●投資家ビザ(E-2ビザ)
- ●就労ビザ(Bビザ、Eビザ、Lビザ、Hビザ)
それぞれのビザについて詳しく見ていきましょう。
グリーンカード
グリーンカードとは、米国での永住権を証明するためのカードです。正式名称は「Permanent Resident Card」です。これを所持することで米国内での居住や就労を自由に行えます。
グリーンカードを取得する方法は複数あります。例えば、家族のつながり、雇用、投資、抽選プログラムなどです。家族を通じた申請は、米国市民の配偶者や親が主な対象です。
雇用ベースの申請では、米国の企業がスポンサーとなり、特定の職業に就くことが条件となります。投資の場合は一定の金額以上の投資を行う必要があります。
グリーンカードの申請条件やプロセスは、法改正や政策変更で変わる可能性があるので注意が必要です。最新の情報を確認し、必要な手続きを正確に把握するためにも、必ず公式の米国移民局(USCIS)といった信頼できる情報源を確認することをおすすめします。
投資家ビザ(E-2ビザ)
投資家ビザ(E-2ビザ)は、一定額の投資を行っている外国人投資家がビジネスを展開するために取得するビザです。このビザによって、ハワイを含む米国内での居住や事業運営が可能となります。
E-2ビザの取得には、まず申請者の母国が米国との投資条約を結んでいる必要があります。さらに、申請者は米国内で実質的な投資を行い、ビジネスの運営を積極的に管理する必要があります。
投資額には明確な最低限度が設けられていません。しかし、ビジネスが成功するために十分な額であることが必要です。また、ビジネスが米国経済に貢献し、雇用を創出する見込みがあることも重要です。
E-2ビザの申請条件や手続きは、法改正や政策変更によって変わる可能性があります。最新の情報を確認し、必要な手続きを正確に把握するためにも、必ず公式の米国大使館といった信頼できる情報源を確認しましょう。
就労ビザ(Bビザ,Eビザ,Lビザ,Hビザ)
就労ビザは、米国内での就労を許可するビザです。目的や条件に応じてさまざまな種類があります。代表的なものとしてBビザ、Eビザ、Lビザ、Hビザがあります。これらのビザを取得すればハワイを含む米国内で就労することが可能です。
ビザの取得の条件はどの就労ビザを取得するかで以下のように異なります。
ビザの種類 |
取得条件 |
Bビザ |
短期商用・観光ビザで、ビジネスミーティングや会議への参加が目的。就労は基本的に認められない。 |
Eビザ |
条約国の国民が米国での商業活動や投資を行うために取得するビザ。 |
Lビザ |
同一企業内の異動により、米国内で就労するためのビザ。特に管理職や専門職が対象。 |
Hビザ |
専門職や特定技能を有する労働者が米国企業のスポンサーにより就労するためのビザ。 |
就労ビザの申請条件や手続きは、法改正や政策変更により変わる可能性があります。最新の情報を確認し、必要な手続きを正確に把握するためにも、必ず公式の米国移民局(USCIS)といった信頼できる情報源を確認しましょう。
ハワイ移住に費用はいくら必要?
「米国労働統計局の調査」によると、ハワイへの移住でかかる1人暮らし、家族(4人)別の1か月の費用の目安は以下の通りです。
- ●1人暮らし:約3,050~3,793ドル
- ●家族(4人):約6,538から7,196ドル
上記の費用の目安を1ドル150円で換算した場合は、1人暮らしで457,500~568,950円、家族(4人)で980,700~1,079,400円となります。
ハワイは家賃や光熱費などが高いだけでなく、輸入品が多く、食品や日用品の価格も高めで日本よりも1か月にかかる費用が高いという点に注意が必要です。
後悔しないために!ハワイ移住の注意点
ハワイに移住してから後悔しても手遅れです。後悔しないためには、以下の4つの注意点を事前に把握してから移住を決断することをおすすめします。
- ●日本と比べて物価が高い
- ●ハワイは医療費も高い
- ●現地の習慣やルールを知り、慣れる必要がある
- ●治安が良いとは言えない
それぞれの注意点について詳しく解説します。
日本と比べて物価が高い
物価の高さが注意点となる理由は、予算オーバーや生活水準の低下を招く可能性があるためです。日本よりもハワイの生活費は全体的に高く、特に家賃、食費、光熱費が顕著です。
ハワイの美しい自然や温暖な気候に魅了される一方、生活費の高さにより経済的な負担が増し、思わぬ出費が重なる可能性があります。特に、長期的な生活を見据えた際は、収入と支出のバランスを慎重に計画することが求められます。
ハワイでの生活を楽しむためには現地の物価について十分な調査を行い、現実的な生活設計を立てることが大切です。
ハワイは医療費も高い
医療費の高さが注意点となる理由は、予期せぬ病気やケガに対して十分な準備が必要だからです。ハワイの医療費は日本のように公的保険制度が整っていないため、高額になりやすいです。
特に、慢性的な持病を持つ人や高齢者にとって医療費の負担が生活費全体に大きく影響を与える可能性があります。また、緊急時に適切な医療を受けるためには高額な医療費をカバーするための保険加入が必要です。しかし、アメリカの医療保険は保険料も高額なことが多く、家計に大きな負担をかける可能性があります。
ハワイでの健康な生活を確保するには、事前に医療保険の内容や費用を十分に調査し、予算を組むことが重要です。安心してハワイ生活を楽しむためにも、医療費に対する備えをしっかりと行いましょう。
現地の習慣やルールを知り、慣れる必要がある
現地の習慣やルールを知ることが注意点となる理由は、適応が遅れるとトラブルやストレスを招く可能性があるためです。ハワイは独自の文化や伝統が根付いており、日本とは異なるルールやマナーが存在します。
文化の違いを理解せずに行動すると、現地の人々との間に誤解や摩擦が生じる可能性があります。また、法律や規則に違反すると、罰金や罰則を受けるリスクもあるので注意が必要です。円滑な生活を送るためには、事前に現地の文化やルールについて学び、尊重する姿勢が大切です。
ハワイの新生活をスムーズに始めるためには、現地の習慣やルールに早く慣れることが求められます。現地のコミュニティに積極的に参加して理解を深めることで、ハワイでの生活がより豊かで楽しいものとなるでしょう。
治安が良いとは言えない
治安の問題が移住の注意点となる理由は、安全な生活を確保するためにどんな対策が必要か理解し、実践することが求められるためです。観光地としての華やかなイメージの強いハワイですが、一部の地域では犯罪率が高く、特に窃盗や車上荒らしなどが頻繁に発生しています。
これらの犯罪は観光客だけではなく、現地に住む人々にも影響を及ぼすので注意が必要です。安全な住宅地を選ぶ、夜間の外出を控えるといった基本的な防犯対策に加えて、緊急時に備えて現地の警察や緊急サービスなどの連絡先を把握しておくことが大切です。
ハワイへの移住を後悔しないためには、事前に治安の情報を調査し、安全に生活するための準備をしっかりと行うことが欠かせません。適切な対策を講じることで、ハワイでの生活をより安心して楽しめるでしょう。
ハワイ移住で後悔しないためのポイント
ハワイ移住で後悔しないためには、以下のポイントを押さえておくことも大切です。
- ●事前に十分な調査を行っておくこと
- ●余裕を持った資金計画を立てること
- ●最低限の英語力を身につけておくこと
それぞれのポイントについて詳しく説明します。
事前に十分な調査を行なっておくこと
事前に十分な調査を行う必要がある理由は、予期せぬ問題を未然に防ぐためです。生活費や住宅費、医療費などの経済的な側面を詳しく調べることが必要です。
また、地域ごとの治安の状況や学校の室、交通手段、現地の習慣やルールなどについても情報を集めましょう。現地の気候や自然環境、住民の生活スタイルについても理解しておけばスムーズな移住が実現します。
これらを把握しておけば、適切な予算計画や住居選びが可能になり、現地のコミュニティに早く馴染むことができるため、生活の質が向上します。移住後のトラブルやストレスを軽減し、理想的なハワイ生活を実現できるでしょう。
余裕を持った資金計画を立てること
余裕を持った資金計画を立てておく理由は、経済的なストレスを軽減し、安定した生活を送るためです。ハワイの物価は日本よりも高く、特に家賃、食費、医療費が顕著に高い傾向があります。そのため、移住前に十分な資金を用意して、予想外の出費にも対応できるように計画を立てることが大切です。
予算がひっ迫した場合、生活の質が低下し、移住先での経験がネガティブなものになりかねません。医療費や緊急時の出費といった予期せぬ支出に対応できるようにしておくことで、安心して新生活を楽しむことができます。
現地での余暇やレジャーを楽しむためにも、経済的な余裕は不可欠です。余裕を持った資金計画はハワイでの新生活を成功させる鍵となり、事前にしっかりとした予算を立てることで、安心してハワイの魅力を満喫できるでしょう。
最低限の英語力を身につけておくこと
最低限の英語力を身につけておく理由は、現地での生活をスムーズに進行するためです。ハワイはアメリカの一部であり、公用語は英語です。日常生活や仕事、医療機関の利用、行政手続きのようにあらゆる場面で英語を利用するため、基本的な会話力や理解力が求められます。
英語ができないと情報を正確に理解できず、コミュニケーションが難しくなる可能性があります。英語ができれば、現地の人々との交流も円滑に行え、生活の質が向上するでしょう。また、緊急時に適切に対応できるため、安全面でも大きな利点となります。
仕事の機会や情報収集の幅も広がり、充実した生活を送れるようになります。最低限の英語を身につけることはハワイの生活を豊かで安心なものにするため、事前に英語の学習を進め、基本的なコミュニケーションを取れるようにしましょう。
ハワイ移住はどんな人におすすめ?
ハワイへの移住は以下のような人におすすめです。
- 【ハワイ移住がおすすめの人】
- ●自然やアウトドアが好きな人
- ●温暖な気候を好む人
- ●多文化交流を楽しみたい人
- ●リラックスしたライフスタイルを求める人
ハワイは美しいビーチや山々、豊かな自然に囲まれており、ハイキングやサーフィン、シュノーケリングといったアクティビティを楽しめます。自然と触れ合う機会が多いため、アウトドア愛好者には理想的な環境です。
年間を通じて温暖な気候が続くハワイは寒さが苦手な人や四季の変化を楽しむより一定の気温を好む人に最適です。健康的なライフスタイルを維持しやすく、心地良い毎日を過ごせるでしょう。
ハワイには多様な文化が共存し、異なるバックグラウンドを持つ人々との交流が日常的に行われています。新しい文化や価値観に触れることが好きな人には魅力的な環境です。
ハワイの住民は、一般的にリラックスした生活を送っており、仕事と生活のバランスを重視する傾向があります。ストレスの少ない環境でのんびりと過ごしたい人にとって、ハワイは理想的な場所と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、ハワイ移住を検討している方に、移住に必要となるビザ取得、費用、注意点、後悔しないためのポイントやおすすめの人などについて解説しました。
ハワイは観光地としては最適ですが、物価が高く、治安が良いとは言えないなどのデメリットがあり、生活するには最適とは言い切れません。移住してから後悔しても手遅れなので、注意点や後悔しないためのポイントを確認してからハワイへの移住を決めましょう。
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