ANAのマイルを使ってハワイに行くための必要マイルはどの程度だろう、と疑問に思っている方も多いでしょう。どうせ海外へ行くなら、少しでもお得かつ快適な旅をしたいですよね。ANAのマイルをうまく活用すれば、一度は行ってみたい憧れのハワイ旅行がお得に叶えられます。
この記事では、ハワイ旅行で必要になるマイルについて解説しています。お得にマイルを貯める方法を知り、ANAから渡航手続きをしてみてはいかがでしょうか。
ハワイへの特典航空券に必要なANAマイルは約4万マイル
時期によっても異なりますが、ハワイへの特典航空券を獲得するために必要なマイルは大体4万マイルです。特典航空券の必要マイル数は、発着地のゾーン区分、シーズン、座席グレードによって決まります。ゾーン区分は主に距離で決まり、ハワイが該当するのはZone5です。ちなみに、Zone4にはシンガポールやバンコクが、Zone6にはロサンゼルスやニューヨークが含まれています。
ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンが年度ごとに決められており、いつ旅行するかによっても必要なマイル数は変わってきます。ANAが公表している、2023・2024・2025年度におけるシーズンの区分は以下の通りです。
年度 |
ローシーズン |
レギュラーシーズン |
ハイシーズン |
2023 |
|
|
|
2024 |
|
|
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2025 |
1/4~2/28 |
3/1~3/31 |
1/1~1/3 |
▼参考資料
シーズン・必要マイルチャート(ANA)
旅行計画を練るときは、予定の日程だとANAマイルがどれだけ必要なのかを事前に確認しておくことが大切です。
ハワイまでの座席グレード別必要マイル
ハワイへの特典航空券を得るために必要なマイル数は、座席グレードによって大きな差があります。
ここでは、座席グレード別にハワイまでの必要マイル数を紹介します。
エコノミークラス
エコノミークラスの場合、ローシーズンで35,000マイル、レギュラーシーズンで40,000マイル、ハイシーズンで43,000マイルが必要です。
ちなみに、2019年4月1日から、プレミアムエコノミーでも特典航空券が使えるようになりました。プレミアムエコノミーはエコノミークラスより座席のスペースが広く、手荷物も優先的に返却されます。飲み物やデザートが充実しており、ビジネスクラスのようにラウンジも利用可能です。
プレミアムエコノミーはサービスが充実している分、エコノミークラスよりも必要マイル数が多く設定されています。具体的には、ローシーズンで53,000マイル、レギュラーシーズンで58,000マイル、ハイシーズンで61,000マイルが必要です。
ビジネスクラス
ビジネスクラスはエコノミークラスより座席がゆったりとしており、ベッドパッドや枕、パジャマなど、機内でより快適に過ごすためのアメニティも利用できます。ビジネスクラスでハワイに行くためには、ローシーズンで60,000マイル、レギュラーシーズンで65,000マイル、ハイシーズンで68,000マイルが必要です。
ファーストクラス
ファーストクラスは最もランクの高いグレードです。座席は個室のように区切られており、居心地のよいプライベート空間を楽しめます。ANAシェフチームが手がけた特別な機内食を堪能できるのもファーストクラスならではの魅力です。ファーストクラスでハワイへ行く場合、ローシーズンで120,000マイル、レギュラーシーズンで120,000マイル、ハイシーズンで129,000マイルが必要です。
ANAマイルでハワイへ行く方法
ANAマイルを使って特典航空券を獲得するには、まず「ANAマイレージクラブ」に入会する必要があります。ANAマイレージクラブは、ショッピングや飛行機の搭乗を通してANAマイルが貯まるプログラムです。貯まったマイルはさまざまな形で使用でき、お得に航空券を手に入れることも可能です。ホテルと航空便を組み合わせてお得に予約できるツアーもあります。必要なマイルが貯まったら、ANAウェブサイトにて会員ログインし、特典航空券との交換を申し込めます。
ANAマイルは座席のグレードにも使える
ANAマイルは座席のアップグレードにも使え、必要なマイル数は片道9,000マイルからです。アップグレードできるのは、エコノミークラスからプレミアムエコノミー、エコノミークラスまたはプレミアムエコノミーからビジネスクラス、ビジネスクラスからファーストクラスの3パターンです。グレードアップに必要なマイル数は、区間基本マイルを基準とする片道の距離に応じて決まります。また、どのグレードからどのグレードへ変更するかによっても変わってきます。
座席のアップグレードに必要なマイル数の一覧は以下の通りです。
1区間(片道)の距離(区間基本マイレージ) |
エコノミークラスからプレミアムエコノミー |
エコノミークラスまたはプレミアムエコノミーからビジネスクラス |
ビジネスクラスからファーストクラス |
0~2,000 |
9,000 |
12,000 |
20,000 |
2,001~3,500 |
15,000 |
18,000 |
30,000 |
3,501~4,500 |
15,000 |
20,000 |
35,000 |
4,501~5,500 |
20,000 |
25,000 |
40,000 |
5501~ |
20,000 |
28,000 |
45,000 |
▼参考資料
必要マイルチャート(ANA)
東京からホノルルまでの区間基本マイルは3,831マイルなので、エコノミークラスからビジネスクラスへアップグレードする場合、片道20,000マイルが必要ということになります。
ANA便の予約がいっぱいで取れない場合の対処法
ANAマイルを使って航空便の予約をする際に空席が確保できず、せっかくの旅行が流れてしまうこともあるでしょう。そのようなときはほかの方法を検討してみてはいかがでしょうか。ここでは、ANA便の予約が取れないときの対処法を紹介します。
①スターアライアンスを利用する
希望日時にANA便が取れない場合、スターアライアンス加盟航空会社や提携航空会社でのマイル使用が可能です。ANAの航空便を利用する場合と異なり、シーズンによって必要マイル数が変動することはありません。東京からホノルルまでの特典航空券の必要マイル数は、エコノミークラスで40,000マイル、ビジネスクラスで65,000マイル、ファーストクラスで120,000マイルです。なお、海外で乗り継ぎがある場合は必要マイル数が変わり、エコノミークラスで43,000マイル、ビジネスクラスで68,000マイル、ファーストクラスで129,000マイルとなります。
②ポイントに交換して使う
貯めたマイルを「ANA SKYコイン」へ交換して使う方法もあります。ANA SKYコインは、航空券や旅行商品の購入に使えるANA独自のポイントシステムです。1マイルを1コインに交換できますが、10,000マイル以上交換する場合、会員ステータスやANAカードの種類に応じて交換倍率が1.2~1.7倍に変動します。そのため、まとめて交換すればよりお得にポイントを獲得できます。
ANA SKYコインは人気路線や大型連休でも使えるため、マイルに比べて予約が取りやすいです。また、燃油サーチャージの支払いに使えるというメリットもあります。ANA SKYコインで航空券を購入した場合もマイルが貯まるので、二重にお得なシステムだと言えるでしょう。
ハワイに行くためにANAマイルを貯めよう
ここでは、マイルをお得に貯める方法や、一気に貯める方法を紹介します。ANAマイルを活用すれば渡航費が無料になり、浮いたお金を観光や宿泊にまわすことで、より一層旅行が楽しめます。ANAマイルのお得な貯め方を知れば、ハワイへの無料渡航が実現しやすくなるでしょう。
還元率の高いクレジットカードを使って貯める
還元率の高いクレジットカードを使えば、効率的にANAマイルが貯められます。
ANAマイルの還元率が高いカードとして、まずあげられるのが「ANA JCBワイドゴールドカード」です。充実した保険や特典が魅力で、将来的に上級カードの「スーパーフライヤーズカード」に切り替えられます。こちらのカードの年会費は1万5,400円(税込)、還元率は1%です。
「ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(通称・ソラチカゴールドカード)」もおすすめです。海外旅行傷害保険の補償額が最高1億円となっており、安心して海外旅行が楽しめます。また、家族会員の年会費がほかのワイドゴールドカードより安いため、家族で使いたい方はとくに検討してみるとよいかもしれません。こちらのカードも年会費が1万5,400円(税込)、還元率が1%です。
「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」は、航空券を購入した際のマイル還元率が2.5%と高いため、搭乗頻度が高い方におすすめのカードです。区間ごとにボーナスマイル特典が受けられるメリットもあります。こちらのカードは年会費7,700円(税込)、通常時の還元率が1%です。
還元率の高いクレジットカードについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。
【関連記事】
ANAマイルがたまる最強のクレジットカードはどれ?オススメのクレジットカード6選
ANAのモバイル会員になるとお得にマイルが貯まる
「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」の会員になると、より効率的にマイルを貯められるようになります。モバイル会員となって楽天Edyの支払を使用すると、通常200円で1マイルのところ、3マイルが付与されます。また、ANAマイルからANA SKYコインへ、最大1.5倍のレートで交換できるのもモバイル会員になるメリットの一つです。
そのほか、海外WiFiレンタル「グローバルWiFi」の利用時に、毎月1回、1日分の料金が無料になるサービスなどもあります。なお、ANAのモバイル会員になると会費の支払いが発生するので注意が必要です。会費はキャリアによって異なり、月額324円(税込)または330円(税込)です。
ANAカードファミリーマイルを使って家族で貯める
ANAカード会員は、家族で賢くマイルを利用できます。「ANAカードファミリーマイル」とは、家族がそれぞれ貯めたマイルを特典に交換する際に、必要なマイル数を家族で合算して利用できる制度です。子会員は1~9人まで登録できるため、最大で10人分のマイルが合算できます。親会員が郵送やオンラインで登録手続きを行う必要がありますが、有効期限が近い順に家族のマイルを合算してくれるので、無駄なく利用できるでしょう。
ANA Pocketで「移動して」貯める
「ANA Pocket」は、日常生活のなかで移動するだけでポイントが貯まっていくアプリです。貯まるポイント数は、徒歩や自転車、車など、移動手段に応じて変わります。貯まったポイントでガチャを回したり、クーポンに交換したりすることが可能です。
月額550円(税込)かかりますが、より効率的にマイルを貯められる「ANA Pocket Pro」もあります。無料会員と比べて移動ポイントの付与率が上がり、継続特典で毎月5,000ポイントがもらえます。移動が多い方は無料会員よりもお得になる可能性があるため、利用を検討してみるのがよいかもしれません。
まとめ
一定数のANAマイルを貯めれば、特典航空券と交換することで海外旅行もできます。機内での快適性を向上させたい場合は、座席のアップグレードにマイルを使う方法もおすすめです。また、高還元率のクレジットカードなどを使えば、効率的にANAマイルを貯められます。
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