ANAマイレージクラブに入会して空の旅を楽しむと、自動的に貯まるお得なANAマイル。ANAマイルの利用方法として「特典航空券」が一般的ではありますが、ほかにも以下のような利用方法があることをご存知でしょうか。
- ・SKYコイン
- ・ANAショッピングA-Style
- ・ANAセレクション特典
- ・ANA WORK POINT
- ・クーポン券
- ・宿泊
- ・ツアー観光
この記事では、これらすべてについて解説します。意外と知られていないANAマイルの使い道についても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
ANAマイルのお得な使い道は航空券
ANAマイルの使い道として最も一般的なのは、航空券としての利用でしょう。実は、航空券としての利用方法にも3通りあるのです。
①特典航空券
1つ目は、「特典航空券」に交換することです。特典航空券とは、貯めたANAマイルで交換できる航空券のことを指します。ANAの国内線と国際線のほか、提携航空会社の航空券にも交換することができます。
対象クラスもエコノミークラスからファーストクラスと自由に選ぶことができますので、マイルを利用してグレードをランクアップするのも賢い使い方です。
必要マイル数は、国内線で片道 (1区間) 5,000マイルから、国際線は往復で12,000マイルからとなっています。
特典航空券の申し込みは、ANAのWebサイトから申し込むか、「ANAマイレージクラブ・サービスセンター」に電話をして申し込みます。ご利用条件が決められていますので、ANAのWebサイトにて確認してからのご利用が便利です。
②座席のアップグレード
ANAの国際線をご利用の方には、ANAマイルを利用して座席のアップグレードができます。
ANAの国際線はエコノミークラス、プレミアムエコノミー、ビジネスクラス、ファーストクラスの4つのグレードがありますが、ANAマイルを利用することでクラスのアップグレードをすることが可能です。マイルを活用してゆったりとした座席に座れれば、長期間のフライトも快適な旅になります。
アップグレードに必要なマイル数は、片道 (1区間) 9,000マイルからとなっています。なおANA国内線では対応しておりませんので、気をつけてください。
③国際線超過手荷物料金
ANAマイルは、国際線超過手荷物料金の支払いにも使えます。
国際線に持ち込む手荷物については一定量までは無料ですが、無料手荷物許容量を超える超過手荷物がある場合は、規定により超過手荷物料金がかかります。その超過手荷物料金をANAマイルで支払うことができます。
手続きは非常に簡単。出発当日にチェックインカウンター、または手荷物預け入れカウンターで手荷物をお預ける際にANAマイレージクラブカードを提示して、超過手荷物料金をマイルで支払う旨をカウンタースタッフにお伝えするだけです。
なお、必要なマイル数は路線や重さによって変わります。
ANAマイルのその他の使い道
ANAマイルには、フライト以外にもさまざまな使い道があります。意外と知られていないANAマイルの使い道を7つ紹介します。
使い道1:SKYコイン
「ANA SKYコイン」とは、ANAのWebサイトで航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポンです。
1マイルが1コインと交換できて、1コイン=1円の交換レートとなっています。10コインから使えるので、貯まったマイルを無駄なく使うことができます。
10,000マイル以上をSKYコインと交換する場合は、ANAマイレージクラブ会員ステイタスやANAカードの種類によって交換率が変動します。最大1.7倍になりますので、会員ステイタスの高い人は大変お得です。
使い道2:ANAショッピングA-Style
「ANAショッピングA-style」とは、ANAマイルを使って買い物ができるオンラインショッピングサイトです。日本各地や海外から厳選された商品からANAオリジナル商品まで、お得商品がバラエティー豊かに取り揃えてあります。
ANAショッピングA-styleでは、1マイル=1円相当で直接買い物に使えます。さらにANAカード決済で買い物をすると、クレジットカード会社のポイントとは別に、買い物価格100円(税込)につき1マイル貯まります。
ANAショッピングA-styleを利用するには、A-styleショッピング登録が必要です。
使い道3:ANAセレクション特典の商品
「ANA Selection」にて、貯まったANAマイルをおすすめ商品と交換することができます。
ANA Selectionでは、ANAオリジナルの商品からグルメ、ワイン&その他酒類、生活雑貨&家電、キャリー&バッグ、時計・財布・アクセサリーまでさまざまなジャンルの商品が取り揃えています。「マイルが貯まったけどフライトの予定がない」という人にはぴったりのサービスです。
商品の交換は5,000マイルからです。ご利用には、A-styleショッピング登録が必要です。また、ANAプレミアムメンバーになると、メンバー限定のANA Selectionが用意されています。
使い道4:ANA WORK POINT
「ANA WORK POINT」は、ANAマイレージクラブ会員向けのワークスペースサービスです。
「コワーキングスペースを使ってみたい」「外出先でリモートワークをしたい」と考えているビジネスパーソンに最適のサービスとなっています。
提携コワーキングスペースでは、ANAが機内で提供しているあったかビーフコンソメスープが用意されています。また、ANAグループが開催するコラボイベントに参加することも可能です。
10,000マイルで提携ワークスペースが3回無料で利用できます。
使い道5:クーポン券
ANAでは、提携パートナーで使うことができるクーポンを発行しています。
以前は紙のクーポン券(チケット)を発行していましたが、2022年6月30日お申し込み分をもってサービスは終了し、ANAバラエティクーポンとANAデジタルクーポンに変わりました。
交換マイル数は、10,000マイルを1,000円分×10枚のようにします。対象商品・サービスは、空港免税商品のほかタクシー・ハイヤー、レンタカー、美容室、ゴルフ場などがあります。
使い道6:宿泊
ANAマイルは旅の宿泊で使用することができます。
ANAワールドホテルでは、世界の150万軒以上のホテルと提携し、1マイル=1円相当で宿泊代金にマイルを使用することができます。国内では、ANAトラベラーズホテルというサービスで同じく1マイル=1円相当で利用できます。
さらにANAバラエティクーポンを使うことで、国内の厳選された高級ホテルを利用することが可能です。
使い道7:ツアー観光
旅の醍醐味はオプショナルツアーだという人も多いのではないでしょうか。ANAでは、現地ツアー専門Webサイトの「VERTRA(ベルトラ)」と提携していて、ANAマイルで国内・海外のオプショナルツアーを予約・支払いができます。
VERTRAでは、観光ツアーをはじめ、マリンスポーツ、ダイビング、ゴルフ、スパ・エステ、ディナークルーズ、ショーエンターテインメントなど幅広いジャンルのツアー・アクティビティを取り揃えていて、大きな魅力となっています。
ANAマイルを利用する際の注意点
便利でお得なANAマイルですが、利用するには2つの注意点があります。注意すべきポイントをあらかじめ意識しておけば、対策を取ることも可能です。
注意点1:ANAマイルには有効期限がある
ANAマイルには有効期限が設定されています。ANAマイルの有効期限は、積算された月から36ヶ月後の月末までです。
マイルを使わないで放置しておくと、いつの間にか有効期限切れなどということにもなりかねません。有効期限は必ず意識しておきましょう。
ANAマイルにの有効期限は延長することができます。延長する方法は以下の3つです。
有効期限を延長する方法1:Skyコインに交換する
前章で紹介したANA Skyコインですが、これに交換することにより有効期限を延長することができます。
マイルをANA SKYコインに交換すると、ANA SKyコインの有効期限は交換した月から12ヶ月目の末日までになります。仮に2023年3月末に有効期限切れを迎えるANAマイルを同月にANA SKyコインに交換すると、2024年3月末まで延長されます。
なお、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、ANAマイル、ANA SKyコインともに有効期限の延長を行っています。有効期限の延長には、登録期間中の参加登録が必要です。詳しくはANAの該当ページをご覧ください。
有効期限を延長する方法2:「ダイヤモンドサービスメンバー」になる
ANA最上級のステイタスである「ダイヤモンドサービス」メンバーになると、未使用マイルの有効期限が延長され、マイルが失効しません。メンバー期間中はずっと延長されますので、事実上失効しないマイルとなります。
「ダイヤモンドサービス」メンバーのステイタス獲得条件は、以下のいずれかとなります。
- ・年間プレミアムポイント100,000、うちANAグループ運行便利用分50,000
- ・ライフソリューションサービス利用で年間獲得プレミアムポイント50,000+7サービス以上利用&ANAカード+ANA Pay決済額の総額500万円
- ・ライフソリューションサービス利用で年間獲得プレミアムポイント80,000+7サービス以上利用&ANAカード+ANA Pay決済額の総額400万円
出費はとても大きいのですが、マイルの有効期限延長以外にもプレミアムメンバー専用サービスデスクが用意されたり、優先チェックインが可能になったりと特別優遇がありますので、興味のある人はチェックされてはいかがでしょうか。
なお、「ダイヤモンドサービス」メンバーでなくなった場合は、すべての未使用マイルの有効期限がその時点から36ヶ月後の月末までになります。
有効期限を延長する方法3:「ミリオンマイラー」になる
ANAでは、ANAマイレージクラブ入会から現在までの総飛行距離「ライフタイムマイル(LTマイル)」と呼んでいますが、それが100万LTマイル以上になると生涯にわたってマイルが失効しなくなります。
ただし、ミリオンマイラーへの道は険しいといわざるをえません。地球1週が約4万マイルなので、地球を25周するほどフライトしないといけない計算になります。
注意点2:人気の特典航空券は予約が困難
貯まったANAマイルを利用して特典航空券を購入しようと思っても、予約できないということがあります。人気の特典航空券は予約がすぐに埋まってしまうからです。
東京・ハワイ路線や東京・ニューヨーク路線などの人気路線は、半年以上先であってもすべての便で空席待ちになっているということが頻発しています。「マイルを利用して海外旅行へ行こう」と楽しみにしていても、予約できないということも予想されます。
人気路線を利用する場合は、早くから調べておくことが必須になります。また東京発着が無理であれば、地方空港発着の特典航空券を予約する、直行便ではなくトランジットを利用するなどの方法を考えましょう。
まとめ
以上見てきたように、ANAマイルの使い道にはさまざまな方法があることがわかったと思います。ふだんあまり飛行機に乗らない人でも、マイルを使っていろいろな買い物ができるので、非常に便利でお得なサービスだといえるでしょう。
とはいえ、旅することで貯まったマイルは旅に使うことが基本。マイルを特典航空券に変えて、空の旅を楽しむことが一番のおすすめです。その場合、マイルには有効期限があること、人気路線の特典航空券の予約は困難であることには注意しましょう。
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