保有しているANAマイルを特典航空券に交換すれば、国内も海外もお得に旅行ができます。ただ、マイルをためているものの「このマイル数でどこまで行けるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 

そこでこの記事ではANAマイルでどこまで行けるのかを詳しく解説します。国内線・国際線に分けて、必要なマイル数を解説するので、今あるマイルで旅行をしたい方、マイルを使って行きたい場所がある方は参考にしてみましょう。ANAマイルの基本情報やANAマイルをもっとお得に活用する方法も紹介します。 

保有マイルでどこまで行ける?【国内線】

まずはANAマイルを国内線の特典航空券に交換した場合に、利用できる区間を紹介します。今回紹介するのは、普通席の片道に必要なマイル数です。 

マイルは1マイル=1円ではなく、条件によって価値が変動します。同じ区間でも必要なマイル数は時期によって変わるので、注意しましょう。 

ANAのシーズン分けは以下の3種類です。

  • L(ローシーズン) 2023年は1/10~2/28、4/1~4/26、12/1~12/27
  • R(レギュラーシーズン) 2023年は3/1~3/10、5/9~8/3、8/21~11/30
  • H(ハイシーズン) 2023年は1/1~1/9、3/11~3/31、4/27~5/8、8/4~8/20、12/28~12/31 

ここからは、マイル数ごとにどこまで行けるのか解説していきます。

5,000-7,500マイル

最初は、L:5,000、 R:6,000、 H:7,500マイルで交換できる区間から紹介します。各空港発着で行けるのは、以下の区間です。

  • ・東京発着:秋田、庄内、仙台、新潟、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪
  • ・大阪発着:萩・石見、松山、高知、福岡、大分、熊本、宮崎
  • ・名古屋発着:新潟、松山
  • ・札幌発着:利尻、稚内、女満別、根室中標津、オホーツク紋別、釧路、函館、青森、秋田
  • ・仙台発着:小松
  • ・福岡発着:対馬、五島福江、宮崎
  • ・長崎発着:壱岐、五島福江、対馬
  • ・沖縄発着:宮古、石垣 

6,000-9,000マイル

L:6,000、 R:7,500、 H:9,000マイルある場合は、先ほど紹介した5,000-7,500マイルで行ける区間と、このあと紹介する7,000-10,500マイル・8,500-11,500マイルで行ける区間以外のすべての区間の特典航空券に交換できます。

7,000-10,500マイル

次に、L:7,000、R:9,000、H:10,500マイルで交換できる区間を紹介します。各空港発着で行けるのは、以下の区間です。

  • ・東京発着:沖縄
  • ・大阪発着:石垣、宮古
  • ・静岡発着:沖縄
  • ・名古屋発着:沖縄、宮古
  • ・札幌発着:福岡 

8,500-11,500マイル

最後は、L:8,500、R:10,000、H:11,500マイルで交換できる区間です。各空港発着で行けるのは、以下の区間になります。

  • ・東京発着:石垣、宮古
  • ・名古屋発着:石垣
  • ・札幌発着:沖縄
  • ・沖縄発着:仙台、新潟 

保有マイルでどこまで行ける?【国際線】


ANAの国際線特典航空券は、以下のようにZone区分が決まっています。Zone区分は1〜10で、Zone1は日本、Zone8・9行きの日本発着の特典航空券は設定がありません。

  • ・Zone2:韓国・ロシア1
  • ・Zone3:アジア1
  • ・Zone4:アジア2
  • ・Zone5:ハワイ
  • ・Zone6:北米
  • ・Zone7:欧州・ロシア2
  • ・Zone10:オセアニア 

では、それぞれのZoneにどのような都市が含まれているか見ていきましょう。ここで紹介するのは、エコノミークラスで片道の特典航空券交換に必要なマイル数ですが、国際線は往復の利用が必須になります。また、国際線も国内線同様、同じ区間でもシーズンごとに必要なマイル数が変わるので注意しましょう。

【Zone2:韓国・ロシア1】12,000-18,000マイル

日本とZone2(韓国・ロシア1)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:12,000、R:15,000、H:18,000マイル必要です。以下の都市がZone2に該当します。

都市

韓国

ソウル

ロシア

ウラジオストク

【Zone3:アジア1】17,000-23,000マイル

日本とZone3(アジア1)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:17,000、R:20,000、H:23,000マイル必要です。以下の都市がZone3に該当します。

都市

中国

北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、深セン

香港

香港

台湾

台北

フィリピン

マニラ

【Zone4:アジア2】30,000-38,000マイル

日本とZone4(アジア2)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:30,000、R:35,000、H:38,000マイル必要です。以下の都市がZone4に該当します。

都市

マレーシア

シンガポール、クアラルンプール、プノンペン

タイ

バンコク

ベトナム

ホーチミン、ハノイ

ミャンマー

ヤンゴン

インドネシア

ジャカルタ

インド

ムンバイ、デリー、チェンナイ

【Zone5:ハワイ】35,000-43,000マイル

日本とZone5(ハワイ)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:35,000、R:40,000、H:43,000マイル必要です。該当する都市はホノルルです。

【Zone6:北米】40,000-55,000マイル

日本とZone6(北米)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:40,000、R:50,000、H:55,000マイル必要です。北米に該当する都市は以下の都市になります。

都市

アメリカ

ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン

カナダ

バンクーバー

メキシコ

メキシコシティ

【Zone7:欧州・ロシア2】45,000-60,000マイル

日本とZone7(欧州・ロシア2)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:45,000、R:55,000、H:60,000マイル必要です。以下の都市がZone7に該当します。

都市

イギリス

ロンドン

フランス

パリ

ドイツ

フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ

ベルギー

ブリュッセル

オーストリア

ウィーン

イタリア

ミラノ

スウェーデン

ストックホルム

ロシア

モスクワ

トルコ

イスタンブール

【Zone10:オセアニア】37,000-50,000マイル

日本とZone10(オセアニア)の区間の特典航空券に交換する場合は、L:37,000、R:45,000、H:50,000マイル必要です。以下の都市がZone10に該当します。

都市

オーストラリア

シドニー、パース

保有マイルでどこまで行ける?【バニラエア】

バニラエアはANAグループの航空会社です。バニラエアの国内線・国際線の全路線で、ANAマイルが使えます。ただし、国内線は片道からでも予約できますが、国際線は往復での予約が必須です。バニラエアの特典航空券に交換する場合、以下のANAマイルが必要になります。

路線

片道

往復

成田・札幌発着

7,500マイル

10,000マイル

成田・奄美大島発着

7,500マイル

10,000マイル

成田・沖縄発着

9,000マイル

12,000マイル

成田・ソウル(仁川)発着

-

15,000マイル

成田・台北(桃園)発着

-

28,000マイル

マイルを「特典航空券」に交換する際の基本情報

特典航空券に必要なマイル数がわかったところで、マイルの基本情報についても押さえておきましょう。

1:シーズンによって必要マイルが異なる

これまでの章でも触れてきましたが、ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの3つのシーズン区分があり、シーズンによって必要なマイル数が変わります。シーズンの設定は毎年変わるため、マイルを特典航空券に交換するときはANAの公式ホームページでチェックしましょう。 

2:利用できるのは「普通席」のみ

ANAの国内線には、普通席と上級クラスのプレミアムシートがあります。ただ、ANAマイルを国内線の特典航空券に交換する場合、利用できるのは普通席のみです。

ちなみに、国際線の場合はエコノミークラス以外のプレミアムエコノミー・ビジネスクラス・ファーストクラスにもANAマイルが利用できます。

「ANAトクたびマイル」でさらにお得に!


ANAでは、通常必要なマイル数よりも少ないマイルで特典航空券に交換できる「ANAトクたびマイル」サービスを用意しています。どのようなサービスなのか見ていきましょう。 

「ANAトクたびマイル」とは

ANAトクたびマイルは、片道3,000マイルから利用できるお得な特典航空券のことです。毎週火曜日に対象となる路線が発表され、通常時よりも少ないマイル数で特典航空券に交換できます。 

ウェブサービス限定のサービスで、対象区間はANAの公式ホームページで発表されます。予約発券期間は対象路線が発表された翌日の水曜日から翌週の火曜日まで、対象期間は対象路線が発表された週の木曜日から翌週の水曜日までです。 

ANAトクたびマイルを利用した予約方法

ANAトクたびマイルを利用する場合は、まずANA公式ホームページの「今週のトクたびマイル」を確認しましょう。

発券期間中にANAマイレージクラブにログインし、「特典予約」から対象の区間を検索し、希望する便を選択します。この際通常時に必要なマイル数が表示されますが、そのまま次のページに進みます。

次のページの下部にある「キャンペーン情報」で「特典予約(キャンペーン適用マイル)」を選択し、さらに次のページに進みましょう。トクたびマイルが適用されているか確認し、予約を完了させます。

注意点1:取り消しに3,000マイル必要

お得なANAトクたびマイルですが、キャンセルして払い戻しをする場合は1人につき3,000マイルが必要になります。3,000マイルで予約した場合、全マイルが戻ってきませんので、注意しましょう。 

注意点2:日付変更のみ可能

ANAトクたびマイルで交換した特典航空券は、対象期間内で同一区間であれば1回に限り日付・時間の変更が可能です。しかし、発着空港の変更はできません。予約の変更ができるのは前日までです。 

注意点3:繁忙期は対象外

繁忙期はANAトクたびマイルの対象外です。2023年の対象外期間は3月30日〜4月5日です。この期間はANAトクたびマイルの対象路線の発表はありません。

まとめ

この記事ではANAマイルを特典航空券に交換するのに必要なマイル数を紹介しました。今あるマイル数を確認し、行きたい場所まであと何マイル必要なのかチェックしてみてください。また、お得に特典航空券が交換できるANAトクたびマイルも、対象区間をチェックして活用してみましょう。

ANAマイルをためる方法は、飛行機への搭乗やショッピングだけではありません。不動産情報サイト「ANAの住まい」なら、住宅購入や賃貸、リフォームなどで最大8万マイルたまります。ぜひ活用して、かしこくマイルをためましょう。

他の記事を読む

関連記事