家の購入は賃貸と異なり、長く住み続けることを前提に購入するケースが多いでしょう。そのため、家を買う際の注意点を事前に確認しておかないと、後悔してしまう可能性があります。

買う家が新築なのか中古なのか、戸建てかマンションなのかによっても確認すべきポイントは変わってきます。加えて、家は自らの資産になるため、将来的な価値なども考慮すべきでしょう。

今回は、家を買う際に後悔しないための注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

家を買おうと思ったらまず確認すべきことは?

家を買うことを検討する際には、金額や立地、新築か中古か、戸建かマンションかなどさまざまな点に目がいくでしょう。家を買うということは、大きなお金を使うことになるため、不安も大きいはず。
家を買う場合の注意点や押さえておくべきポイントは、きちんと押さえておきましょう。

ここからは、家を買うことを考え始めた段階で確認すべき3つのポイントをご紹介します。

なぜ今家を買うのか

家を買うことは、人生の中でもトップクラスで大きな金額の買い物になるはずです。そのような大きな決断には、さまざまな理由が伴います。

たとえば、結婚や出産などのライフステージの変化、家を買うためのお金の準備ができたなど仕事やプライベートの状況を踏まえて、なぜ今家を買うという判断に至ったのかを整理してみましょう。

また、住宅ローンの借り入れは、年齢が経過するにつれ、審査条件が厳しくなりますので、そのような外的要因についても考慮する必要があります。
その上で、家を買うタイミングは今が適切なのかどうかを判断してください。

どんな家に住みたいのか

家を買う場合、家の種類や条件などを具体的に決めておく必要があります。その理由は、新築か中古か、戸建てかマンションかなどによって、大きく金額や条件が変わるからです。

物件は大きく注文住宅、分譲戸建、中古戸建、分譲マンション、中古マンションの5つに分けられ、それぞれもつ特徴やメリットデメリットが異なります。戸建の場合は建物だけでなく土地についても考える必要があったり、マンションの場合は購入後の管理費について考慮する必要があったりと、注意すべきポイントも変わってくるのです。

そして、家に求める条件や希望に優先順位をつけておきましょう。たとえば、子育てが安心して行える環境なのか、バリアフリーの家なのかなど譲れない条件や希望を定めておくと、家を買う際に迷いが少なくなります。

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資産価値は問題ないか

家を買うことは、同時に資産を手に入れることでもあります。そのため、買う家にどれだけの資産価値があるのかを把握しておくことは重要です。

資産価値は、家の立地や方角、道路付け、間口、築年数、駅からの距離などさまざまな要素から算出されます。それらをきちんと把握することで、資産価値の把握につながります。

また、不動産の相場を知っておくことも重要です。購入を検討している物件が相場より高いか低いかは、家を買う際の重要な判断基準となります。
家を買う際には、同時に売却に関しても考えておく必要があります。リスク管理に関してもきちんと考えておきましょう。

【物件編】家を買うときの注意点4つ

この項目では、家を買うときの物件選びに関しての注意点を4つご紹介いたします。

周囲の生活環境

最初に家の周辺における騒音や日当たり、アクセスなどを確認しましょう。実際に足を運んで確認することをおすすめします。昼や夜、晴れの日や雨の日などできる限り、さまざまな状況を見ておきましょう。

災害のリスク

2点目に、家の周りにある海や山、川などの自然環境の把握も重要です。これは災害が起きた場合のシミュレーションをするためです。ハザードマップも参考にしてください。また、火災保険などを利用してリスクに備えることも有効です。

治安・セキュリティは問題ないか

3つ目は、周辺の治安状況を知ることです。マンション購入を検討している場合は、オートロックなどのセキュリティ設備や管理形態についても確認しておきましょう。

メンテナンスの必要性・頻度

最後に、長く住み続けるにあたってマンションのメンテナンスは必須です。マンションの場合、修繕費が徴収されているならば、管理会社が定期的に修繕を行ってくれます。戸建の場合は自分でメンテナンスをしなくてはならないことを頭に入れておきましょう。なお、中古物件の場合であれば、直近で修繕が必要な箇所はあるかなどもチェックしておいてください。

【お金編】家を買うときの注意点3つ

家を買うとなると避けては通れないのがお金の問題。家を買うためのお金を準備することはもちろん、きちんと家にまつわるお金の知識をつけておきましょう。

物件購入にかかる諸費用や税金の把握

家を買うことにかかるお金は、土地や建物の価格のみではありません。土地や建物にかかるお金以外には、登記費用や住宅ローンの頭金、家具や電化製品など、さまざまなお金が必要です。それらを全てシミュレーションして、家を買う際の費用を把握しておきましょう。

住宅ローンの金額・年数

住宅ローンは、金融機関によって金利や審査基準などが異なるため、幅広く検討することが重要です。住宅ローンを組む場合には、無理のない返済金額や期間を設定するようにしましょう。

そのためには、長期的な視野で世帯の収入をシミュレーションして、返済金額や期間を決める必要があります。ANAの住まいでは、資金計画や、住宅ローン相談を無料で行っておりますので、一度必要な費用や目処を把握してみてください。お金に対する知識を持った専門家と共に、具体的なプランを検討していきましょう。

親からの資金援助の有無

家を買う場合には、親から資金援助を受けることも選択肢として考えている方も多いでしょう。資金援助は、たとえ現金手渡しであっても贈与にあたり、贈与税の対象となります。

ただし、「贈与税の非課税措置」という制度があります。家を買うなどの場合で親から資金援助を受ける際、一定額まで贈与税がかからないという制度です。詳しくは以下の参考資料をご覧ください。

参考資料:国土交通省「住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置」

購入する物件の種類によって注意点は異なる?

家を買う場合は、物件の種類によって注意点が異なります。

注文住宅は土地に関するチェックも必要

注文住宅を購入する場合は、土地に関してもチェックをしておきましょう。土地は広さのみならず、建ぺい率や土地に対してどのくらいの家を建てられるかという容積率、斜線制限、私道と公道の区別、道路の幅員、ライフラインの引き込み状況、道路との高低差、地盤、地中埋設物の有無、越境物があるか否かなど、確認しておくべきことは多く存在しています。

マンションは購入後も継続的に費用がかかる

マンションを買う場合は、購入金額に加えて管理費や修繕積立金が継続的に発生します。この管理費にも相場があるので、確認しておきましょう。また、管理組合に借り入れがないのか、修繕積立金は十分なのかという点にも注意が必要です。

関連記事:マンション購入にかかる諸費用はどのくらい?初期費用から維持費まで徹底解説

中古の家を買うときは状態の確認を念入りに

中古の家を買う場合には、建物の状態をしっかり確認しておきましょう。例えば、築年数や構造、耐震性、修繕状況などです。

耐震性については、判断の目安として新耐震基準に適合しているかを確認する方法があります。新耐震基準が施行された1981年6月より前に建築確認を取得している中古物件である場合は、旧耐震基準を採用しており、新耐震基準をクリアしていない可能性がありますので、必ず確認が必要です。建築年数ではなく、建築確認を取得した年となるので、間違えないように注意してください。

ただ、旧耐震基準物件に耐震性がないということではありません。新耐震基準適合物件は価格が上がる傾向にあるため、その他のポイントも含め総合的に判断する必要があります。

家の購入で後悔しないための5つのポイント

住宅購入で後悔しないために、以下の5つのポイントを参考にしてみてください。

1. 将来のライフプランのイメージを固める

まず、家を買う際にはその時の状況のみならず、将来的なライフプランのイメージを固めましょう。たとえば、子供がいる場合には成長を考えたり、自分たちの老後についても考える必要があります。

家を買う際には、将来のライフプランを考えておくことも非常に重要です。

2. 無理のない資金計画を立てる

先述の通り、家を買う際には物件や土地の代金はもちろんのこと、さまざまな諸費用がかかります。まずはご自身の予算について検討しましょう。

住宅ローンを組む際には、長期的な資金計画を立てる必要があります。無理なく返済できるプランを心がけましょう。

3. 計画に見合う物件を探し、現地に足を運ぶ

現代はインターネットの普及もあり簡単に街の情報を得ることができますが、家を買う際は実際に足を運ぶことが大切です。自分の目や感覚で見ないとわからないことも多くあるため、複数回現地を見学し細部までチェックすることをおすすめします。

そして、周辺の街を歩くことで街の雰囲気や治安を感じ取ることもできるでしょう。昼と夜で雰囲気が異なる街もあるので、色々な時間帯に足を運ぶようにしてみてください。

4. 間取りや設備を検討する

実際に物件に足を運んだ後は、間取りや設備、立地について再度検討しましょう。

先述のライフプランに合わせて、長期的に住むことを前提としたとき、その物件で問題が生じないか改めて考えることが重要です。また、注文住宅の場合は間取りなどの自由度が高いため色々なパターンをシミュレーションして決めましょう。

5. 契約書は熟読し不明点を残さない

難しい内容が多く、書いてある量も多いため、読み飛ばしたくなる契約書。しかし、契約書には物件の売買に関する重要な事項がたくさん記載されているので、必ず目を通して納得したうえでサインしましょう。そして、抱いた疑問や不明点、不安については必ずクリアにしておいてください。

まとめ

物件自体はもちろん、周囲の環境やお金のことなど、家を買う際の注意すべきポイントを紹介してきました。注意点はライフステージや環境、購入する物件によっても異なり、それぞれの特徴を理解することが大切です。

家を買うという大きなライフイベントを後悔しないために、不明点はそのままにせず慎重に進めましょう。ANAの住まいでは、住宅購入に関する無料相談を受け付けております。家を買うことを検討している方は、ぜひ活用してみてください。

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