避暑地としてセカンドハウスとして別荘やリゾート地のコンドミニアムが欲しいと思う人は多いと思いますが、維持の大変さや、金額的に手が出ないとあきらめている方も多いと思います。

実はそんな悩みを解消する別荘のシェアリングサービスがあることはご存じでしょうか?今回は国内の施設を中心に展開されているポイントバケーションリロを体験してきましたので、レポートしていきます。

「ポイントバケーションリロ」とは?

会員制リゾートの「ポイントバケーションリロ」は、全国40ヶ所以上のコンドミニアムタイプの別荘をシェアできる会員制サービスです。

どんな施設が利用できる?

全国40ヶ所以上(加えてワイキキとLA)のコンドミニアムが利用できます。いずれもリゾート地に立地しており、毎回お好きな施設を選べます。
たとえば、今回は洞爺湖、次回は宮古島、お正月は親族が集まりやすい箱根や有馬、といったご利用も可能です。

完全会員制のメリット

ポイントバケーションリロは完全会員制で一般顧客の宿泊はお断りしているため、混雑や密を回避できるというメリットがあります。

ペットとの宿泊OK

ポイントバケーションリロではペットと宿泊できる客室をすべての施設にご用意しています。ドッグラン併設の施設が多く、こちらも会員専用ですので、混雑のない自然の中で思いきりワンちゃんを遊ばせてあげてください。
ペットと宿泊できる客室は一般客室と区分けされているため、気兼ねなくご利用いただけます。

シェア型別荘のメリット

まず、維持管理の手間がありません。到着したらまず掃除、という必要もないですし、退出時の清掃やゴミの処分も不要。利用しない期間の維持管理を委託しなくても、手入れが行き届いた状態がキープされます。一定のペースで必要とされるエアコンや給湯器など設備の更新や、屋根と外壁の塗り替えなども必要ありません。
また、別荘のように不動産を持つわけではないので、将来の相場下落リスクを回避できます。
さらに常駐スタッフが、ホテルライクなサービスをしてくれるという点も魅力のひとつと言えます。

ポイントバケーション箱根(以下「PV箱根」)に体験宿泊してきました

1.立地

PV箱根は、仙石原エリアの雑木林を抜けたとても静かな一角にありました。施設周辺は開けており、大涌谷が雄大に広がっていました。

2.お部屋

洋室2・和室1の3LDKタイプ。洋室にはダブルベッドが二脚ずつありました。トイレは2ヶ所、マッサージチェアやジャグジー付きのビューバスがあり、大浴場に入れない小さなお子様も、入浴を楽しめます。(おむつ着用のお子様は、大浴場をご遠慮いただいています。)

3.アメニティ

歯ブラシ/ひげそり/シャワーキャップ/バスタオル・フェイスタオル/シャンプー・リンスボディソープ/羽織/室内スリッパ/館内履きがありました。最低限は揃っていますが、館内着やメイク用品がないので、ご用意いただく必要があります。

4.室内の設備

ホテルとの違いはなんと言ってもキッチン周りが充実していること。物産展で買った干物を焼いて食べる、など地の物を新鮮に調理できる楽しみがあります。
また、離乳食中やアレルギーのあるお子様も安心してご利用いただけます。

5.共用施設

PV箱根の共用施設は、ドッグランと大浴場のみです。他の施設にはアミューズメントが併設されているところもあるようですので、以下URLより公式サイトをご参照ください。

https://stayle.jp/club/

大浴場は室内風呂と半露天風呂があり、天然温泉です。

ドッグランは小型犬専用と大型犬優先に分かれており、大涌谷を一望することができます。

6.ペット用アメニティ

PV箱根では2番館の1階がペットと宿泊できる客室になっています。アメニティは、ごはん用トレイ/飲み水用トレイ/ゴミ箱/簡易トイレなどをご用意しています。

7.食事

館内にレストランはなく、お部屋から周辺のレストランのメニューをオーダーできます。
箱根周辺には名店が多く、中にはポイントバケーション専用のケータリングメニューもあります。
洋和食「箱根仙石原高原茶寮 福風」/寿司「箱根寿司」/中華「和松苑」/寿司「やまひこ」/スイーツ「Lucky Cafe」
体験宿泊では夕朝食が付いており、「箱根仙石原高原茶寮 福風」からお取り寄せ。
ディナーはメインをお肉とお魚から選べるケータリングメニューでした。写真は福風名物である「マダムマッキーのビーフシチュウ」。こっくりと美味しいデミグラスソースで、じっくり煮込まれたお肉がほろほろで美味でした。
朝食はランチボックススタイルでしたので、外に持ち出すこともできます。

8.買い出し

徒歩15分くらいのところに、有名な精肉店やスーパーがあります。
スーパーでは一般的なものだけではなく、地元の名産や地酒も販売しているため、滞在中の買い出しにも重宝します。
なお、PV箱根では自転車の貸し出しがあり、お車でない方や、ちょっとしたお買い物に便利です。

9.観光スポット

箱根湯本〜PV箱根の間に箱根エリアの主要な観光スポットが集まっています。また、少し足を伸ばせば御殿場のアウトレットモールへ立ち寄ることもできます。以下一部をご紹介します。

・ラリック美術館
・ポーラ美術館(×2)
・強羅公園
・岡田美術館
・星の王子様ミュージアム
・ガラスの森美術館

料金システムについて

会員になると毎年されるポイントの消費と、都度一定の料金の支払いで宿泊ができます。入会金と年会費の支払いがある、利用の都度料金を支払う(ただし安価である)という点で、カーシェアに似たモデルです。

必要なポイントや費用は、航空券やホテルのようにハイシーズンとローシーズンで増減したり、人数ではなく部屋単位でかかってきます。

費用については一回の支払いで最大7泊まで利用可能です。(8泊目以降は再度費用がかかります)
費用(税込)は以下の通り広さごとに設定されています。

・定員1〜4名…6,600円/部屋
・定員5〜6名 …8,800円/部屋
・定員7~8名…11,000円/部屋 

ポイントの利用についてはシーズンで変動が激しいのですが、視察をした2月下旬の平日はローシーズンで、3LDKの部屋(8,800円クラス)が16ポイントでした。

ポイントは、入会時のポイント数によって決まり、その後は年会費だけで毎年同じポイント数が付与されます。たとえば入会時に100ポイントの会員になると、以降は年会費だけで毎年100ポイント付与されます。

入会金は入会時のポイント数やプランによる変動もあり、一概にいくらとは言えませんが、仮に100ポイント〜200ポイント購入したとしても、300〜400万円くらいであり、別荘に比べキャッシュアウトはかなり抑えられます。

期間は一生涯、配偶者やお子様への引続ぎが可能

会員券の有効期間は一生涯、さらに配偶者やお子様に引き継ぐことができます。また資産ではなく費用に当たるため、相続税の対象にはなりません。

ANAのマイルが貯まる

ポイントバケーションリロの会員になると、入会費1,000円につき5マイル貯まります。
仮に200万円であれば、10,000マイル積算されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ホテルとは違い、その地域で暮らすようなリゾート体験が別荘の魅力であり、それを全国で利用できるのが、ポイントバケーションリロの優れた点と言えます。
PV箱根のスタッフの方は、家族で過ごす時間を作ってもらうことをコンセプトにしていると仰っていました。たとえば独立した子供たちの世帯と気兼ねなく集まれる場所として、たとえば小さな子供たちが安心して過ごせる思い出作りの場所として、ポイントバケーションリロの施設を使ってほしいという思いで運営されています。
リモートワークが定着しつつある昨今、長期滞在の機会は増えているかと思います。
もしご興味があれば、「ANAの住まい」より、「リロバケーションズ」のすまいるパスを発行して、詳しいお話を聞いてみられてはいかがでしょうか。

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